僕の父親はコックリさん
 妖はビンの蓋を開けると、中の液体を正雄へむけてふりかけた。液体を体に浴びた正雄は「ギャッ!」と小さな声を上げたかと思うと、そのまま横倒しに倒れ込んであっという間に人間の姿に戻った。
「なんだこの匂い」
 コーラの瓶を片手に棒立ちになっていた洸平が呟く。
 部屋の中には妙な異臭が漂っている。それは獣に似た匂いだ。
 妖は部屋の電気をつけて持っていた瓶のパッケージを洸平へ見せた。
「これはウル尿と呼ばれる液体だ。キツネが嫌うオオカミの尿の匂いをしていて、作物を荒らされないために使う道具だ」
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