僕の父親はコックリさん
「……終わったのか?」
 痙攣も泊まり、静かになった正雄を見下ろして洸平が呟く。その顔はまだ青ざめている。
「たぶん、大丈夫そうだ」
 身を屈めて正雄の様子を確認すると、正雄はぐーぐーと寝息を立てていたのだった。

 自分の見に起こっていたことなんてつゆ知らず、正雄は翌朝ケロッとした様子で目を覚ました。
「なんか体が臭い気がする」
 昨夜ウルフ尿を浴びた体をくんくんとかいで顔をしかめた。
「確かに、獣臭いぞ。風呂に入ったらどうだ」
 洸平がしっしっと手で追い払うジェスチャーをすると正雄はタオルを持って浴室へと向かう。
< 170 / 352 >

この作品をシェア

pagetop