僕の父親はコックリさん
「嘘だろ。こんな状況で帰るのか!?」
 昨夜のほうがよほど危機的状況だったけれど、本人はすっかり忘れてしまっているみたいだ。
「なぁ頼むよ、一緒に掃除してくれよ!」
 すがりつく正雄の腕を振りははらい、洸平がニッと笑みを浮かべる。
「大丈夫。ここからすぐのところに銭湯があるから、そこで体を洗えばいい」
「そんな……」
「ちなみに冷蔵庫の中も油揚げだらけだったぞ」
 妖のひとことに正雄の顔は真っ青に染まる。そんなに油揚げが嫌いか。
「俺たちは大学へ行かないといけないんだ。掃除は自分で頑張ってくれ」
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