僕の父親はコックリさん
 動画編集用に使っている大学の一室はクリーム色のカーテンの隙間から太陽光が差し込み始めていた。外では小鳥たちのさえずりが聞こえはじめ、朝の爽やかな風が吹き抜ける。
 少し早起きしてランニングをしている男性が、毎日すれ違うコーギー犬を見つけて立ち止まった。身を屈めてコーギー犬へ話しかけながらも、その意識は飼い主の女性の方へ向いている。女性も嬉しそうに男性と会話を始めて、その関係が徐々に近づきつつあることを連想させる。
 そんな朝の光景など全く関係ないのがこの室内の様子だった。
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