僕の父親はコックリさん
 咄嗟に右耳に手を当てると、すでに自分の体の一部のようになっタピアスが指先に触れる。これは大学に進学が決まったときに近所に暮らしていたイトコがくれたものだった。アマチュアでパンクバンドをやっていたイトコは洸平よりも2つ年上で、髪型や服装はこのイトコから大きな影響を受けていた。
『大学頑張れよ。俺も音楽頑張るから』
 そう言って送り出してくれたときにもらったのだ。そんなイトコとは今でも頻繁に連絡を取り合っていて、夏休み中に地元の祭りでパフォーマンスを行ったそうだ。洸平も見に行くつもりでいたけれど、仲間がキツネにとりつかれるなどしてそれどことではなかった。
「あ、ありがとうございます」
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