僕の父親はコックリさん
 その言葉に無意識のうちに胸元にあるお守りに手をやる。毎年新しいお守りに替えているものの、お世話になっている寺はいつも同じだ。そこの僧侶の名前が黒羽という。妖は特殊な力を持って生まれてきたから、幼少期からずっとお世話になっていた。
「わかった。明日から三連休になるから、帰るよ」
『そう。気をつけて帰っておいで』
 そうして電話は切れた。
ごく普通のやりとりに聞こえたけれdお、やはり母親の元気はない。父親が蒸発してしまってからもう半年ほどたつから無理もないことだった。そろそろ諦めているのかもしれない。
「ったく、なにしてんだよ」
 妖は今どこにいるかも知れない父親へ向けて舌打ちしたのだった。

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