僕の父親はコックリさん
黒いモヤ
実家に帰るのに荷物はいならい。当時妖が使っていた部屋はそのまま残されていて、下着類までちゃんとある。スマホの充電器とワイヤレスイヤホンと財布だけをポケットにねじ込んで妖はアパートを出た。
今日は休日ということでいつもの時間に電車を待っていてもその人数は少なかった。快適な電車移動ができそうだと思っていたところに、見知った顔を見つけた。
その人物は黒ジーンズに派手なピアスをいくつも耳につけて、髪の毛はツンツンに立たせてある。一見怖そうに見えるけれど話して見れば気さくで、リーダー気質のある人物。
「洸平」