僕の父親はコックリさん
 妖が声をかけるとそれに気がついて洸平が顔を向けた。耳にはワイヤレスイヤホンがつけられているけれど、ちゃんと外の音が聞こえる音量にしてしていたみたいだ。その辺が律儀な性格である。
「妖、こんなところで会うなんてな」
 右耳のイヤホンだけは外して人懐っこい笑顔を浮かべる。
「これから実家に戻るんだ。洸平は撮影の下見だっけ?」
「あぁ。今度ホラースポットも結構有名なところなんだ」
 説明している洸平の顔には動画編集の疲れなど見えず、目がキラキラと光っている。本当に好きで活動をしているのが、傍目にもわかった。
「今度はちゃんと同行できるようにしておくよ」
 妖の言葉に洸平が頷く。
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