僕の父親はコックリさん
 母親が洸平の動画を見ているということも嘘じゃない。今年の夏休みに帰省していたときに何本か見せている。
 ホラースポットめぐりという題材をあまりよく思っていない顔をしていたけれど、拒絶するというほどでもなかった。
「マジか、見てくれてんのか」
 途端に洸平の顔が明るくなる。顔出しをしているからときおりファンの人から声をかけてもらうこともあるけれど、やっぱりそれは嬉しいことみたいだ。
 食いついてきた洸平にホッと胸をなでおろす。
 とりあえずは洸平をこのままひとりで次のホラースポットへ行かせることにはならずに済みそうだ。
「どうしよう。手土産とかいるか?」 
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