僕の父親はコックリさん
 洸平はすでにその気になっていたのだった。

 電車を乗り換えて二〇分ほど揺られた先に妖の実家がある町があった。都内から外れて緑が多く、空気が澄んでいる。
 妖は電車を降りたホームで一番に深呼吸をするのが定番となっていた。駅付近はまだ車通りも多いけれどはやり空気が違う。
「へぇ、いいところだな!」
 ホームを降りてすぐに洸平が言うが、まだ町の様子はなにも見えていない。とにかく動画の視聴者に会えることは嬉しくて仕方ないみたいだ。
 実際に、クリエイター業はどんなものが求められているのかが重要な仕事でもある。あわよくば妖の母親の意見でも聞き出すつもりなんだろう。
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