僕の父親はコックリさん
 駅中にある売店で手土産まで購入して、ふたりは歩きだした。
「ここから歩いて一〇分くらいだから」
「駅から近いんだな」
 線路沿いの大通りを歩いていくと右手に商店街が見える。けれどその中の半分くらいはすでに店を閉めてしまっているシャッター街だ。
 若い人たちはどんどん都心へ出ていって、店を次ぐ人がいないのがこの町の現状だった。そんなシャッター街を見ているとなんとなく痛ましく感じられるけれど、じゃあお前はずっとこの町で暮らし続けるのか? と聞かれれば即答はできない。大学は都心にあるし、きっと就職も都心ですることになるのだろう。
 ひとり感慨にふけっているとすぐに見慣れた実家の屋根が見えてくる。
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