僕の父親はコックリさん
 そこだけ小高い丘になっていて、丘の家に一件だけ建ってとても目立っているのが我が家だ。赤色の屋根は建てたときの母親のこだわりで、庭には花壇があり小さな花が年中咲き乱れている。
 こうして遠目から自分の家を見てみると、母親がいかにメルヘンチックな性格をしているかが伺える。
 この周辺は都市開発で一挙に住宅が立ち退いていっているらしいけれど、丘の上にある我が家だけは立ち退きの大賞にならなかったらしい。そのことを母親は喜んでいたけれど、これから先家の近くに大きなマンションやショッピングモールができればまた話は変わってくるはずだ。今の日当たりのいい立地はなくなってしまうはずだから。
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