僕の父親はコックリさん
 いかつい見た目とは裏腹に丁寧な挨拶をする洸平に母親は笑顔を浮かべる。どうやら好印象みたいだ。
「これ、よかったら」
 洸平が差し出すお土産を受け取り、ようやく家の中に足を踏み入れた。
「お土産なんてよかったのに。すぐにお茶をいれるわね」
 母親は鼻歌でも歌い出しそうな様子でキッチンへと消えていく。
 リビングにはクリーム色のソファと白いテーブルが置かれていて、テレビ台には家族写真が並んでいる。ほのかに甘い香りがしているの母親が今ハマっているというアロマだ。
「妖のお母さん、めっちゃかわいいな」
 ソファに座ってブルーのパッチワークガラのクッションを抱きかかえるようにして洸平が囁く。
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