僕の父親はコックリさん
 妖は顔をしかめて「もういい年だぞ」と釘をさした。
 洸平の女性趣味は幅広く、自分がいいと思った相手を好きになる。年齢、外見はもちろん関係ないので、言い方を変えれば見境がないとも言える。
 特に今は父親が蒸発中なので警戒しておいて損はない。
 散々リビングの様子を眺め回していた洸平がふとテレビ台へ視線を向けた。そこには家族写真が何枚か飾られている。写真立てにはホコリひとつついておらず、長年そこにあるわりにしっかり手入れされていることがわかった。
「この赤ん坊が妖?」
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