僕の父親はコックリさん
 突然の言葉に妖は動きを止めて洸平を見つめた。イジメられていたことを口に出していただろうか? それとも、取り憑いている低級霊の仕業か。洸平はあからさまにお守りを嫌がっている様子で、目がつり上がっている。その顔はまるでキツネだ。
「だから、いつもどこかよそよそしいんだな。仮面をかぶってるように見える」
 そう指摘されて妖は戸惑う。自分でも無意識のうちに周囲を覚めた目で見てしまうのはクセだった。自分は人と違うからとか、力があるのだから頼ってはいけないとか、そういう気持ちが少なからず存在しているからだ。
 そんな気持ちを見透かされてしまったようで居心地が悪い。
「妖は優しい子よ。あの人にそっくり」
< 220 / 352 >

この作品をシェア

pagetop