僕の父親はコックリさん
周囲を見回しながら歩いていると、後ろからついてくる足音がないことに気がついて妖は足を止めた。見ると門の手前で洸平が立ち止まっている。また蝉でも見ているんだろうかと思ったが、どこか様子がおかしい。額には汗が滲んでいて、また目がつり上がっているのだ。
「洸平?」
来た道をもどり声をかけると洸平がハッとしたようにこちらへ視線を向けた。その頬には幾筋もの汗が流れている。いくら真夏といっても少し異常な汗の量だ。寺野周辺は小さな森に囲まれているから涼しいはずなのに。
「どうした? 大丈夫か?」
「あ、あぁ」
ぎこちなく笑ってみせるけれど、その笑顔は引きつっている。
「洸平?」
来た道をもどり声をかけると洸平がハッとしたようにこちらへ視線を向けた。その頬には幾筋もの汗が流れている。いくら真夏といっても少し異常な汗の量だ。寺野周辺は小さな森に囲まれているから涼しいはずなのに。
「どうした? 大丈夫か?」
「あ、あぁ」
ぎこちなく笑ってみせるけれど、その笑顔は引きつっている。