僕の父親はコックリさん
「体調が悪いなら休ませてもらうか」
 黒羽は妖が小さなころから知っている僧侶だ。休憩くらいならさせてもらえる。
「いや、大丈夫だから」
 そう言いながら手の甲で汗を拭う。
「それよりもこの寺、珍しい置物があるんだな」
 なんのことかと視線を巡らせてみると、本殿の屋根にはカラスが二羽とまっているような像が設置されている。
「あぁ、カラスな」
 昔からここへ来ているから違和感がなかったけれど、たしかに始めて訪れる人からすれば珍しいだろう。
「黒羽寺は昔からカラスを祀ってるんだよ」
「カラスを?」
 洸平が眉を寄せる。
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