僕の父親はコックリさん
 一般的にカラスを聞けば演技が悪いものとして知られているし、ときには人を襲ったりもする。でも、そんなことを言い出せばキツネだって人を襲うし、人を化かすと言われている生き物だ。それを祀っているのだから、妖としてはカラスでも変わりないのではないかと思ってしまう。
「とにかく入れよ」
 洸平の右腕を掴んで促すと、洸平はやっと門をくぐって歩き出したのだった。

 果たしてお目当ての人は境内の掃除をし終えたところだった。
「やぁ、よく来たね」
 妖に気がついた黒羽はホウキ片手に駆け寄ってきた。もう五十代に突入しているはずだけれど、その姿はまだまだ若々しい。
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