僕の父親はコックリさん
 黒羽にそう言ってもらえると一気に心が軽くなる。
「どうにかできますか?」
 すがるような思いでそう聞くと黒羽は頷いた。
「もちろん。これくらいの低級霊なら妖くんの力でもどうにかできるでしょう」
 それならもう安心だ。
 そう思ったのも束の間、黒羽は険しい表情で「だけどそれはできません」と左右に首を振ったのだ。妖は驚いて黒羽を見つめる。
 今、妖でもどうにかできると言ったではないか。それなら黒羽にとってはきっと朝飯前だろう。それなのにできないとはどういうことだろう?
 ホラースポットに行ったバカが男子学生が取り憑かれるのは自業自得だ。だから妖が自分でどうにかしろというんだろうか。
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