僕の父親はコックリさん
 妖はここで浩平を助けてもらえばすべて解決すると思っていた。だけどそれでは根本的な解決にはならないのだ。今回三人に取り憑いたキツネたちが、また誰かに取り憑いてしまうかもしれない。黒羽はそこまで見越して最善策を考えようとしている。
 妖はそっと浩平から身を離した。さっきまで暴れていたから疲れて静かになっている。
「立てるか?」 
 浩平に手を貸しながら立たせるけれど、その目は焦点が合っていないようにうつろだ。
「水晶のピアスですか」
 浩平が立ち上がったときに光に反射して見えたのだろう、黒羽が興味を持ったように視線を向ける。
「浩平はいつも同じピアスをつけてます。イトコにもらったんだとか」
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