僕の父親はコックリさん
「なるほど。そのイトコさんには感謝しないといけませんね」
 その言葉の意味がわからなくて妖は黒羽を見つめる。
「取り憑いているキツネがまだ姿を現していないのは、その水晶が抑え込んでくれているからです。ピアスをプレゼントしたイトコさんは思わぬ手助けをしてくれていたわけです」

 それから三人で黒羽の運転する普通車に乗り込んだ。撮影現場となったホラースポットまでは少し距離がある。
「行きますよ」
 運転席の黒羽に、後ろの席に座った妖が「お願いします」と答える。
 妖の隣にはまだうつろな目をしている浩平がだらしなく座っていた。
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