僕の父親はコックリさん
 テーブルの上にはさっきまでなかった十円硬貨が用意されている。どうやらこれに指を乗せてやるらしい。
「エンピツじゃないんだね」
 硬貨に人差し指を乗せながら香が言うと「地域によって少しずつ違うよね」と、陽子は答えた。
 こっくりさんではなく、エンジェルさんと呼ぶこともあるらしい。
 どうせなら天使を呼んだほうがいいのになぁと、内心考えながらことの成り行きを見守る。
 十円硬貨は今鳥居マークの上にある。こっくりさんはここからスタートするのだ。
「じゃ、いくよ」
 陽子がスッと息を吸い込んで吐き出すと同時に四人全員が口を開く。
「こっくりさんこっくりさんおいでください」
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