僕の父親はコックリさん
 この茶番にいつまで突き合わせるつもり? とは言えなかった。香だって帰ろうと思えばトイレから戻ってきたときに強引にでも帰ることができたのだから。
「へぇ? じゃあ私が質問しちゃおうかな」
 陽子がなにか企んだような表情を浮かべる。
「なになに!?」
 陽子似の友人が顔をパッ輝かせて聞く。あまりよくないノリになったときに似ていて香の胸に不安がよぎる。
「こっくりさんこっくりさん、香の好きな人は誰ですかぁ?」
 陽子がひときわ大きな声で質問する。やっぱり、そういう質問か。
「私、好きな人とかいないから」
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