僕の父親はコックリさん
 それからしばらく似たりよったりな質問を続けたあと、「もういいかな」と、陽子がつぶやく。その言葉を聞いて香はようやく解放されるとホッと息を吐き出した。
 窓の外はまだ明るく、これから帰っても晩ごはんの準備は間に合いそうだ。
「こっくりさんこっくりさん、どうぞお戻りください」
 最後の言葉は全員がどこか安心したような声色になった。これで今日の遊びはおしまいだ。結局誰が十円玉を動かしているのかわからないままだったけれど、これだけの時間遊んだのだから満足したことだろう。
 だから十円玉は『はい』の場所へ移動するはずだ。
 ずずずっ。
『いいえ』
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