僕の父親はコックリさん
 思わず走ってきた廊下を振り返ると、廊下はオレンジ色に染まり、それはどこまでもどこまでも永遠に続いていそうに見えて強く身震いをした。
 普段ならまだ校内に人がいるはずなのに、今日に限って誰の姿も見えない。それもこれも全部この男のせいだと感じられた。
「すぐに付き合えないのなら、まずは友達からってどう?」 
 相変わらずの軽い調子で提案してくる。だけど香は一刻も早く帰りたくてしかたなかった。
「む、無理なものは無理です!」
「どうして!?」
「だ、だって……」
 私は人間で、あなたはキツネだからです!
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