僕の父親はコックリさん
ふたりが結婚、出産するまでの道のりは決して平坦なものではなかった。なにせ人間とキツネだ。志門はずっと自分の正体を隠していたけれど、常に人間の姿を保っていることはできない。変化に使う体力が消耗されれば、休息する必要もある。そんなときに助けてくれたのが、黒羽だったらしい。
妖は運転中の黒羽へ視線を向ける。車は快適に走行していてもう少しで目的地に到着するところだ。
「俺の父親は黒羽さんに助けられたんですよね?」
「ん? あぁ、そうですね。志門くんが寺の前で倒れててね、それを僕が拾ったんです」
黒羽はあえて拾ったという表現をして笑った。実際に荷物のように肩に担いで寺へ運んだそうだ。
妖は運転中の黒羽へ視線を向ける。車は快適に走行していてもう少しで目的地に到着するところだ。
「俺の父親は黒羽さんに助けられたんですよね?」
「ん? あぁ、そうですね。志門くんが寺の前で倒れててね、それを僕が拾ったんです」
黒羽はあえて拾ったという表現をして笑った。実際に荷物のように肩に担いで寺へ運んだそうだ。