僕の父親はコックリさん
「通販で買ったんだ。スマホでも動画編集するときがあるから、スペックのいいやつじゃないとダメでさ」
 克彦が花子にスマホを渡してやると、大ぶりなスマホは花子が持つととても巨大に見えた。華奢で白い指先が不思議そうに自分のスマホに触れている。その様子を見ているだけで下半身がむずむずしてきたので、すぐに視線をそらせた。
 それからふたりはライン交換をして喫茶店を出た。
「じゃあ、またね」
「う、うん。また」
 こちらへ手を振る花子へ同じように手を振り返しながら、克彦は夢を見ているような気分だった。
 こんなに沢山花子と会話をしてライン交換までできる日が来るなんて、それこそ夢にも思っていない出来事だ。
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