僕の父親はコックリさん
 答えながらも匂いのもとを探すために本殿へと近づいていく。匂いはこの中からしているような気がする。
 人間とハーフの妖は人よりも少し鼻がきく。
 荒れた本殿に近づいたとき匂いは更にきつくなった。そしてそれがなんの匂いであるのか理解する。
「おやじ?」
 妖がつぶやくのと本殿から「逃げろ!」と声が聞こえたきたのはほぼ同時だった。
 妖が感じた匂いは志門のもので、本殿から聞こえてきた声も志門のもので間違いない。
 突然蒸発した父親の存在に唖然としたとき、突然浩平が唸り声を上げた。
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