僕の父親はコックリさん
 そう言われて妖はまだ加奈子の腕をしっかり握りしめたままだったことに気が付き、慌てて離した。
 自分でも気が付かないくらい必死になっていたようで、手のひらは汗で滲んでいる。
「ご、ごめん」
 ふたりは校舎へ向かって歩き出したのだった。

 かわいいうさぎを見て気分転換して帰る。そうなるはずだったのに、今妖の前にはさっきの狸がいた。路肩で見たときと同じように、うさぎ小屋の横でうずくまっている。
 なんで? もしかしてついてきたのか?
 全身に嫌な汗が吹き出してきて止まらない。加奈子がうさぎについてなにか話をしているけれど、全然頭に入ってこない。
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