僕の父親はコックリさん
 なにか危害を加える気はないようだけれど、気分はよくない。妖は自然と早足になっていた。
 そして狸共々家まで戻ってきたとき、ちょうど両親が出かける準備を終えて玄関から出てきたところだった。
「お父さん!」
 妖は真っ先に父親へと駆け寄った。父親は帰ってきた妖を見てすぐに目を丸くする。
「妖、その狸はどこで拾ってきたんだい?」
 質問に答える前に父親の足にすがりついた。狸はまだそこにいて、妖を見上げている。
「ラジオ体操をした公園の近く。ずっとついてくるんだ」
「よほど妖のことが気に入ったんだな」
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