僕の父親はコックリさん
 人間界で生きて行くためにどれだけの力を使ってきたか、そしてこれから先もどれだけの力を使うつもりなのか。その結果今回みたいなことがまた起こるかもしれない。
 志門はとっくの前にそんなこと理解していたし、覚悟もできていたんだ。ようやくそのことがわかった。
「行くぞ」
「あぁ」
 妖の声に志門が頷く。そして妖は崩れかけた本殿中に響く声で「怪!」と唱えたのだった。












 再建

「怪!」
 妖が叫んだ瞬間、本殿の中が大きく揺れた。天井からバラバラと木片が降り注ぎ、キツネたちが慌てて逃げ出して行く。
 志門の体からは拘束がとけてその場に崩れ落ちていた。
「本殿が崩れるぞ!!」 
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