僕の父親はコックリさん
 黒羽が敬語も忘れて叫ぶ。
 一刻も早く逃げ出さないと天井が落ちてきてしまいそうだ。真っ暗な本殿には陽の光があちこちから降り注ぎ始めている。
「早く立って!」
 妖が志門を急かすものの、長期間同じ姿勢を強要されていたためすぐに立ち上がることができない。
 志門の上にもバラバラと木片が降り注ぐ。
 ギギギッと大きな柱が傾く音がして、本殿自体が斜めを向く。
 このままじゃ本当にやばい!
 妖の額から冷や汗が流れ出る。頭上の太い柱が折れて妖の真横にドンッと音をたてて落下する。砂埃が巻き上がり、視界が消える。
「妖くん、逃げよう!」
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