僕の父親はコックリさん
崩れ行く本殿に駆け寄ろうとした妖を黒羽が抱きとめる。
「お父さん! お父さん!」
妖の声は本殿が完全に崩れ落ちてしまうまで、続いていたのだった。
完全にその姿を失ってしまった本殿の前で妖は膝をついていた。唖然として瓦礫の山を見つめる。
「妖くん……」
黒羽は妖の隣で悲痛な表情を浮かべている。名前を呼んだものの、次の言葉が見つからない。掛ける言葉がない。
僧侶をしていながらこんなときにどうすればいいかわからない自分のことがふがいない。
「う……っ」
小さなうめき声が聞こえてきて黒羽が振り向くと、岩の上に寝かせていた洸平が目を覚まして上体を起こしたところだった。
「大丈夫ですか?」
「お父さん! お父さん!」
妖の声は本殿が完全に崩れ落ちてしまうまで、続いていたのだった。
完全にその姿を失ってしまった本殿の前で妖は膝をついていた。唖然として瓦礫の山を見つめる。
「妖くん……」
黒羽は妖の隣で悲痛な表情を浮かべている。名前を呼んだものの、次の言葉が見つからない。掛ける言葉がない。
僧侶をしていながらこんなときにどうすればいいかわからない自分のことがふがいない。
「う……っ」
小さなうめき声が聞こえてきて黒羽が振り向くと、岩の上に寝かせていた洸平が目を覚まして上体を起こしたところだった。
「大丈夫ですか?」