僕の父親はコックリさん
 バンッと音をたてて開かれたドアの向こうから入ってきたのはキツネだ。しかもかなり薄汚れた姿で毛並みもボロボロでみすぼらしい姿をしている。獣臭いにおいが部屋中に充満する。
 突然の出来事に洸平が「うわっ」と声を上げて部屋の隅まで飛び退いた。
 開け放たれたままのドアから入ってきたのは涙目になった香だった。
 香は部屋の中を掛けまわるキツネを見て「ほら、帰ってきたでしょう?」と、言ったのだった。

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