僕の父親はコックリさん
 思わずそんな本音をこぼしてしまいそうになって、妖は志門の手をはねのけた。
「子供じゃないんだから」
「まだまだ子供だろ」
 年齢不詳の志門からすれば赤ちゃん同然だ。
 妖はふくれっ面をしたあと、立ち上がった。足の傷がまだ少し傷んだけれど、もう平気だ。
「じゃ、俺もそろそろ帰るから」
「もう一泊して行かないの?」
 香に声をかけられたけれど、妖は左右に首を振った。志門も無事に戻ってきたことだし、自分がいなくても大丈夫そうだ。それに、久しぶりの夫婦水入らずを邪魔したくなかった。
「課題があるんだ」
 適当な嘘をついて荷物を持つ。
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