僕の父親はコックリさん
花子になにがあったのかわからないけれど、昨日の約束だって覚えていなかった。もしかして、記憶喪失?
 そんな言葉が浮かんできたとき「克彦くん?」と声をかけられて、肩がビクリと跳ねた。
 その声は間違いなく克彦を置いて友人と行ってしまった花子のものだったからだ。
 克彦は声がした方へゆっくりと振り返る。そこには白地に花柄のワンピースを来た花子が立っていた。さっきは克彦のことを拒絶していたのに、自分から腕を絡みつかせてくる。
 その瞬間、克彦の体が得も言われぬ不快感に囚われた。全身の毛穴が開いて妙な汗g吹き出す。本来なら嬉しいはずの花子の態度に吐き気すら感じられた。
 ……お前は誰だ。
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