僕らの青春創作日記

班活動。

「それでは、班の形になってください」

「はーい」

みんなが楽しそうに机を動かす。

何がそんなに楽しいんだか。

心の中で少しだけ毒を吐きながら、私も机を動かした。

私だけワンテンポ遅れて机をくっつけ、班員を見渡す。

「班員と仲良くする時間だ! 自己紹介とかでもしろよ〜」

入学してから一週間。

わかったことが三つある。

まず一つ。

私の班は全員陽キャで構成されているということ。

もう終わったわ。

そんなことを考えていると、楽しそうな声が聞こえてきた。

「え! まじっすか。ウケる〜」

陽キャに怯むことなく会話に参加しているのが、物静かそうだと思っていた隣の席の(りょう)くんだ。

二つ目。

物静かそうに見える人ほど信用してはいけない。

遼くんもバリバリの陽キャでした。

「え、(はな)の第一印象なんだった?」

「怖そう」

「話しかけづらそう」

「なんか怖い」

次々に飛び出す言葉に華ちゃんが抗議する。

「なんでそんなマイナスなことばっかなん?」

「華、全然そんなことないですけど???」

言い方がおかしくて、みんながわっと笑った。

そして三つ目。

私の居場所がないってこと。

もう帰らせてください。

叶いもしないことを願っていると、

鈴夏(すずか)は?」

「え?」

急に名前を呼ばれて顔を上げる。

空耳かと思ったけど、違った。

遼くんが気にせず続ける。

「華の第一印象、何だった?」

優しい声だった。

「え、あ、よ、よく笑う子だなって思いました……」

しどろもどろになってしまったけど、なんとか答えることができた。

「え、まじ!? ありがとー!!」

その瞬間、少しだけ受け入れられた気がした。
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