冷徹御曹司との運命の再会 〜隠していた双子ごと愛されました〜
「いいこと? ママに黙っておうちを出ないこと。お外でママの見えないところへ行かないこと。お外はとっても危ないからね」
「はい……ごめんなさい」
「もうしません」
家に入って落ち着いた後、千恵は湊斗と紬によく言って聞かせた。
二人は外の危険性を篤史からも聞いたらしく、素直に言うことを聞いていた。
「はい、じゃあこの話は終わり。ママも二人に謝りたいの。心配かけてごめんね。もう篤史さんと仲直りしたから、大丈夫よ。二人のおかげね。ありがとう」
すると二人は嬉しそうに「えへへ」とはにかんだ。
「もうお話は終わったか?」
少し離れたところで見ていた篤史が三人にお茶を差し出す。
「ありがとうございます。まだお客様が来るまで時間があるから、皆でゆっくりしましょうか。お茶菓子出しますね」
篤史が淹れたお茶を飲みながら、千恵が用意したお菓子を食べる。四人とも疲れていたけれど、顔には笑顔が浮かんでいた。
食べ終わってかたづけを終えると、篤史が三人に「ちょっと座ってくれないか」と言い出した。
再び四人でテーブルを囲むと、篤史が湊斗と紬の方を見た。
「湊斗、紬、前にした内緒話、覚えてるか?」
すると湊斗と紬は楽しそうにコクコクと頷いた。
「『ママともっと仲良くなりたいから、いっぱい会いに来ていいか?』って言っただろう?」
「うん! あつしさん、ママすきだもんね」
「だからきょーりょくしたのよ」
湊斗も紬も得意顔だ。知らなかった千恵は突然の告白に顔が熱くなる。
「二人のおかげでママと仲良くなれたよ。ありがとう。それで……俺はママにプロポーズしてもいいだろうか?」
「えっ?」
思わず声をあげるが、湊斗と紬がそれより大きな声で「わあぁ!」と叫んだので書き消された。
篤史は立ち上がって千恵の前にそばまで来ると、跪いた。
「千恵、愛してる。もちろん湊斗と紬のことも愛してる。離れていた分、もっと君たちを幸せにしたい。その権利がほしい。……俺と結婚してくれないか?」
上目使いで見つめられ愛を告げられると、千恵の顔は沸騰しそうなほど真っ赤になった。
「気持ちはすごく嬉しいけど……貴方はミドリカワ自動車の社長なのだし、私達と家族になったら今よりも迷惑をかけるわ」
秘書の八乙女のことが頭をよぎる。彼女の言うことはもっともだったのだから。
すると篤史の目が鋭く細められた。
「迷惑? あり得ない。むしろ千恵との思い出に励まされて、この地位まで登りつめたんだから」
そう言いながら彼は首元から何かを引き出した。キラリと光るそれは千恵にも見覚えがあった。
「それ……」
千恵が震えた手で指差すと、横から湊斗が「あっ!」と声をあげた。
「ママとおんなじだ!」
「ほんとだ! キラキラのゆびわ、ママとおそろいだー!」
子供達が千恵の首元を指差す。千恵はそれに導かれるように自分の首元からチェーンのついた指輪を取り出した。
「持っていてくれたの?」
震えた声で囁くと、目を丸くしていた篤史がゆっくりと頷いた。
「これが支えだった。千恵がいなくなってからずっと」
「わ、私もよ。ずっと、この指輪がお守りだったの」
もう何年も前に二人で買った懐かしい思い出。まさか二つ揃う日がくるなんて、千恵は思いもしなかった。
篤史の指輪はよく磨かれており、頻繁に手入れされていたことが窺える。
彼の指輪を見ていると、会えない間も大切にされていたのだと思えた。
「家族になりたい」
気がつくと千恵の口から言葉が滑り落ちていた。
「私だって篤史さんを支えたいっ。幸せにさせてもらうだけじゃなく私だって……」
気がつくと千恵は抱き締められていた。篤史の心音がドクドクとこちらにまで伝わってくる。
「もう離さない。絶対に。何があっても」
「私もよ」
強く抱き締め返すと、背中に柔らかい感触があった。
後ろを見ると、湊斗と紬が満面の笑みで千恵に抱きついていた。
「けっこんするの?」
「あつしさんがパパ?」
「そう、そうよ。篤史さんがパパになるの」
二人は嬉しそうに跳び跳ねて、今度は篤史に背中に抱きついた。
結局四人で抱き合って、千恵は家族の熱を感じていた。
「はい……ごめんなさい」
「もうしません」
家に入って落ち着いた後、千恵は湊斗と紬によく言って聞かせた。
二人は外の危険性を篤史からも聞いたらしく、素直に言うことを聞いていた。
「はい、じゃあこの話は終わり。ママも二人に謝りたいの。心配かけてごめんね。もう篤史さんと仲直りしたから、大丈夫よ。二人のおかげね。ありがとう」
すると二人は嬉しそうに「えへへ」とはにかんだ。
「もうお話は終わったか?」
少し離れたところで見ていた篤史が三人にお茶を差し出す。
「ありがとうございます。まだお客様が来るまで時間があるから、皆でゆっくりしましょうか。お茶菓子出しますね」
篤史が淹れたお茶を飲みながら、千恵が用意したお菓子を食べる。四人とも疲れていたけれど、顔には笑顔が浮かんでいた。
食べ終わってかたづけを終えると、篤史が三人に「ちょっと座ってくれないか」と言い出した。
再び四人でテーブルを囲むと、篤史が湊斗と紬の方を見た。
「湊斗、紬、前にした内緒話、覚えてるか?」
すると湊斗と紬は楽しそうにコクコクと頷いた。
「『ママともっと仲良くなりたいから、いっぱい会いに来ていいか?』って言っただろう?」
「うん! あつしさん、ママすきだもんね」
「だからきょーりょくしたのよ」
湊斗も紬も得意顔だ。知らなかった千恵は突然の告白に顔が熱くなる。
「二人のおかげでママと仲良くなれたよ。ありがとう。それで……俺はママにプロポーズしてもいいだろうか?」
「えっ?」
思わず声をあげるが、湊斗と紬がそれより大きな声で「わあぁ!」と叫んだので書き消された。
篤史は立ち上がって千恵の前にそばまで来ると、跪いた。
「千恵、愛してる。もちろん湊斗と紬のことも愛してる。離れていた分、もっと君たちを幸せにしたい。その権利がほしい。……俺と結婚してくれないか?」
上目使いで見つめられ愛を告げられると、千恵の顔は沸騰しそうなほど真っ赤になった。
「気持ちはすごく嬉しいけど……貴方はミドリカワ自動車の社長なのだし、私達と家族になったら今よりも迷惑をかけるわ」
秘書の八乙女のことが頭をよぎる。彼女の言うことはもっともだったのだから。
すると篤史の目が鋭く細められた。
「迷惑? あり得ない。むしろ千恵との思い出に励まされて、この地位まで登りつめたんだから」
そう言いながら彼は首元から何かを引き出した。キラリと光るそれは千恵にも見覚えがあった。
「それ……」
千恵が震えた手で指差すと、横から湊斗が「あっ!」と声をあげた。
「ママとおんなじだ!」
「ほんとだ! キラキラのゆびわ、ママとおそろいだー!」
子供達が千恵の首元を指差す。千恵はそれに導かれるように自分の首元からチェーンのついた指輪を取り出した。
「持っていてくれたの?」
震えた声で囁くと、目を丸くしていた篤史がゆっくりと頷いた。
「これが支えだった。千恵がいなくなってからずっと」
「わ、私もよ。ずっと、この指輪がお守りだったの」
もう何年も前に二人で買った懐かしい思い出。まさか二つ揃う日がくるなんて、千恵は思いもしなかった。
篤史の指輪はよく磨かれており、頻繁に手入れされていたことが窺える。
彼の指輪を見ていると、会えない間も大切にされていたのだと思えた。
「家族になりたい」
気がつくと千恵の口から言葉が滑り落ちていた。
「私だって篤史さんを支えたいっ。幸せにさせてもらうだけじゃなく私だって……」
気がつくと千恵は抱き締められていた。篤史の心音がドクドクとこちらにまで伝わってくる。
「もう離さない。絶対に。何があっても」
「私もよ」
強く抱き締め返すと、背中に柔らかい感触があった。
後ろを見ると、湊斗と紬が満面の笑みで千恵に抱きついていた。
「けっこんするの?」
「あつしさんがパパ?」
「そう、そうよ。篤史さんがパパになるの」
二人は嬉しそうに跳び跳ねて、今度は篤史に背中に抱きついた。
結局四人で抱き合って、千恵は家族の熱を感じていた。