どちらの正義が正しいか? ~『“元”連立コンビ』は学園の平和をまもりたい~
「……何だよ、それ。絶対に許せない!」
おれは勢いよく立ち上がって、怒りでこぶしを強くにぎりしめた。
「あの、朝倉くん……?」
ぽかんとしている里中くんに向き合って、宣言するように伝える。
「まかせておいて。その懐中時計、おれが必ず取り返してくるからさ」
「え、ええ? でも先輩たち、すごく派手な見た目で、こわそうな人たちだったし……」
「だいじょうぶだよ。こう見えてもおれ、けっこう強いからさ。それに風紀委員会は、学園の治安を守ることが仕事だから。そんなやつらに、おれは絶対負けない!」
里中くんは戸惑いながらも、おれの言葉を信じてくれたみたいだ。
「わ、わかった。それじゃあ、先輩たちがいるところに案内するね」
「うん、たのんだ!」