どちらの正義が正しいか? ~『“元”連立コンビ』は学園の平和をまもりたい~
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里中くんに案内されてたどり着いたのは、西校舎のすみっこの方にある、ほとんど使われていない倉庫だった。
里中くん、懐中時計を返してもらいたくて先輩たちの後をつけてきたらしいけど、ここまできたところで怖くなって引き返して、さっきの茂みで泣いていたらしい。
「よし、それじゃあ行ってくる」
「えっ、も、もう行くの? ぼく、心の準備が……!」
「里中くんは入ってこなくてだいじょうぶだから。外で待ってて」
おれは躊躇なく扉をあけて中に入った。
ふだん使われていないからか、ほこりっぽい空気が広がっている。
「失礼します」
「あ? だれだよお前」
「風紀委員会所属、一年一組の朝倉蓮です」
「……へえ。風紀委員会が俺らに何の用?」
室内にいるのは、ガラの悪い二人の先輩だった。
胸ポケットにつけられているエンブレムは、どちらも青色だ。
(……ほら、やっぱりだ。何かしら問題を起こすのは、大体は生徒会を支持している生徒なんだ。自由っていう名目で、ただ自分たちが好き勝手なことをしたいだけじゃないかよ)
おれは拳をぎゅっとにぎりしめながら、先輩たちに用件を伝える。