どちらの正義が正しいか? ~『“元”連立コンビ』は学園の平和をまもりたい~
こちらに向かってくる先輩たちの攻撃を避けるべく、異能力を発動させる。
この先輩たちがどんな異能力をもっているか分からないから、油断は禁物だ。
「……って、何人いるんだよ!」
はじめは二人しかいなかったはずなのに、一人、また一人と相手側の仲間が増えていき、ついには、おれVS五人の先輩たちという構図ができあがってしまった。
(まずいな、これじゃ分が悪すぎる……!)
手からロープのようなものをのばしている先輩に、手のひらから出した小石を投げつけてくる先輩。
威力は弱そうだけど、指先から小さな炎を生み出す先輩もいる。
あっ。あと、めちゃくちゃ臭い息を吐きだしてくる先輩も、中々に厄介だ。
ただ、ここは室内でせまい。その悪臭が味方にもかかって、咳きこんでいる先輩もいるけど。
「おいおい、よそ見してていいのか? 後ろががら空きだぜ!」
飛んできた小石をさけていれば、いつの間にか後ろにいた先輩がロープをのばして、おれの身体を拘束しようとしてくる。
(やばい!)
どうやって回避しようかと考えていた、その時。
「蓮。助けにきてやったぞ」
――耳に届いた声に、正直おれは、安心してしまった。
おれがピンチの時。
いちばんに駆けつけてくれるのは、いつだって“あいつ”なんだ。