どちらの正義が正しいか? ~『“元”連立コンビ』は学園の平和をまもりたい~
変わらず息ぴったりな“過去の”相棒
「………助けてなんて、いってないけどな」
「やられそうになってたくせに」
先輩のロープを異能力を使ってとめてみせた律に、おれはそっけない返しをしてしまう。
だけど律は気にした様子もなく、軽やかに笑っている。
「見回りしてたら、丸めがねくんが血相を変えて声をかけてきたんだよ。風紀委員の朝倉くんが多勢に無勢でやられそうだから、助けてほしいって」
どうやら里中くんが、ぐうぜん倉庫の近くの見回りをしていた律に助けを求めたみたいだ。
「とりあえず今は、言い合いをしている場合じゃないだろ? 蓮、行くぞ」
「……わかってる!」
おれと律で、背中合わせになる。久しぶりの共闘だ。
「はあ? 今度は生徒会の一年ボウズかよ」
「よくわかんねーけど、まとめてやっちまおうぜ」
先輩たちは再び攻撃をしかけてくる。
だけど今のおれは、前だけに集中すればいい。
後ろには心強い相棒がいるから。……いや、“元”相棒か。
「蓮、前より動きが鈍くなってるんじゃない?」
異能力でスピードをあげて、向かってきた先輩の手首をつかんでそのまま背負い投げをする。
すると、背後から野次がとんできた。