どちらの正義が正しいか? ~『“元”連立コンビ』は学園の平和をまもりたい~


少しだけ憂鬱な気持ちになりながら、無線を切って、里中くんに声をかける。

「それじゃあ、もう行くから。また何か困ったことがあれば、いつでも頼って!」
「う、うん! 朝倉くん、本当にありがとうございました……!」

そして、大あくびをしながら窓の外をボーッと見つめている律に目を向ける。

律には……。
まあ、何だかんだいって、律が手を貸してくれたおかげで早く解決できたし。
それに校舎裏でナイフがとんできた時も、律が助けてくれたんだもんな。

「……律、助かった。ありがとな」

ここはきちんと、お礼を伝えておくことにした。
小さな声になってしまったけど、律の耳にはしっかり届いたらしい。こちらに振り向いたかと思えば、にやりと口角を持ちあげる。

「お、蓮がデレた」
「……はあ? だれもデレてないから!」
「はは、素直じゃないやつ」

ムキになって言い返せば、律はますますおかしそうに笑う。
……くっそー、やっぱりむかつく!

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