私は優秀なストーカーから逃げられない
影山奏 入社 準備期間



そして就活すると俺は今の会社に入社した。

本当は商品開発とかの方が向いてるが、営業を志願した。


そして狙うは、琴音の父親の会社…。

俺はそこ一点集中で営業を取りに行った。

飛び込みから始めて、琴音の父親を指定して仲良くなり契約を結んだ。

俺を息子のように可愛がってくれた。

こんな優しい人が父親だからあの子も優しいんだろうな…。

どんなに営業成績を上げて忙しくなっても、琴音の父親の会社だけは手を抜かず対応した。

そして自分の会社が働きやすいと琴音の父親に宣伝しまくった。


毎日を忙しく過ごしていた。

ある日、部屋に帰ると違和感がある。

ん?

何だろ?

家の様子が変だ。

違和感を感じる…。ぐるりと見渡す。

カメラだ。

自分が設置した事あるからわかる。

こことここ、それにここだ。

コレを設置した奴バカ?

俺ならこんなやり方しない。

多分、アイツ…。

庶務課の相沢。

何度も俺に告白してきた女。

何かに使えるかも…と思い、良い顔をしていた。

部屋の監視カメラを見てみると…。

侵入してる…。アウトだな。

しかもベッドに侵入してオナッてる。

バカだ…。

俺は、気付かないフリをした。

「なんか違和感…。見守りカメラ設置しよう…。」

相沢のカメラの前で自分用のカメラを数台わかりやすく設置した。

相沢は俺に相談があると言い、薬を盛った。

俺はそれを飲むフリをした。

すると俺の家まで介抱すると言い出し、家に入ってきた。

そして俺を襲った。

「やめろ!相沢!お前…っ、何か酒に盛っただろ?俺、好きな人がいるんだってずっと言ってるだろ!」

「そうよ!力が入らなくなるお薬。好きな人なんてそんなのいないじゃん!ずっと見てたけどそんな人いないでしょ!」

「やめろ!お前だろ!家の中入ったの!カメラ何台も設置して!やる事キモいんだよ!」

「そうよ!鞄から鍵を借りて合鍵作って部屋に入ったの!あなたの事、全部知りたかったの!女の影あるのかと思ったけど無いし…。だったら私でも良いじゃない!」

当たり前だろ?隠し扉作ってそこに全て収めてあるんだから…。

「お前なんか嫌だ!何でわかんないんだよ!これ犯罪だろ!」

「もしこの事言ったら、犯されたって言うもん。今日は危険日だから…。お願い!私にあなたの精子ちょうだい!」

「ヤダ!止めろ!くっ!んっ。」

俺はわざと手首を縛られて設置したカメラに何をされてるか見えやすいように暴れて見せた。

コイツが俺のをフェラしてるのをカメラに収めた。

「ふふっ。勃ったわ。私のココに挿れて精子をもらうわ。」

はい。終わり。

俺は暴れて偶然を装い相沢の腹を蹴った。

「ぐえっ。」

手錠も取り外した。

「いい加減にしろ!警察呼ぶぞ!」

「なんで!?こんなにも好きなのに!」

相沢は出て行った。

俺は怖がるフリをカメラの前で演じて、ぶちまけた物を片付けた。

ハイ。アイツ終了。

まぁ、何かの手駒になるかもしれないから一旦、保留で。


そして引っ越しをした。

もうすぐ琴音がうちの会社に入って来る。

山内さんに宣伝したお陰で琴音に薦めてくれて、試験のコツなんかも教えた。

部屋を隣同士で2つ借りた。

そして琴音の入社が決まった時、琴音の父親に社宅は人気過ぎて無理だからとおススメのワンルームを教えた。

そして琴音が不動産に行くタイミングで隣を解約して、隣の部屋に上手く入居させた。

インターフォンが鳴り画面を確認すると愛おしい琴音だった。

「ごめんね…。今はバレたら困るんだ…。」

もちろんカメラを設置済み。

高校と大学の間は彼氏は出来ていないようだ。

琴音の両親情報では彼氏は出来た事がないとは聞いている。

入社式

いた…。


あの頃より幼さが抜けて、大人の女性になっていた。


本当は営業に来て欲しかったけど、総合事務…。

絶対こっちに引き寄せる。

俺は、会社のあちらこちらに隠しカメラを設置した。

営業部に配属された新人の1人が闇堕ちしかけている…。

俺は課長や部長に掛け合った。

そして新人は総合事務に異動した。

『一人女性が欲しい』

と皆を誘導した。

そして総合事務の中で琴音が適任だと誘導に成功。

辞令を見て俺は心の中でガッツポーズをした。

俺は琴音の教育係に手を挙げた。


異動の日、俺は緊張で手が震えていた。

「ようこそ。君のOJTの影山です。何でも聞いてね?」

「山内です。よろしくお願いします。」

声は震えてなかっただろうか?

手は震えている。

俺の事わかるかな?

覚えているかな?

しかし彼女は俺が葉山だと気付かない。

しかもなぜか距離を取られている。

何で?

俺は彼女の社内ICカードに盗聴器を付けた。

とある昼休み。

彼女は同期の子と一緒にランチをしている。

『影山さんが教育係なんて羨ましいよ!』

『そうかな…?私は他の人が良い…。』

え…っ。

何で?俺、なんかした?

泣きそう…。心が痛い。

『だって…、周りの目、怖いんだよ?皆に睨まれるし、営業事務の人達怖いし…。』

なるほど。俺じゃなかった…。

俺が嫌われているわけじゃなかったけど、琴音が嫌な思いをしているのは嫌だ。

俺も程よい距離を取ることにした。


でも毎朝、コーヒーを淹れてくれて2人きりの時間が今の幸せだ。

琴音は独り立ちをして、俺から離れた。

ずっと機会を伺っている。


毎日の通勤も同じ電車に乗り、帰りももちろん同じ電車。

周りにも気を使った。

チャンスが来た。

リーダーの合田が彼女の誕生日だという情報を手に入れた。

今予約が取れないレストランの予約席を手に入れた。

それを合田に渡すと喜んだ。

コイツちょっと怪しいけど…。

絶対、裏で何かしている気がする…。

琴音に何かしなければ、別に興味無い。

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