煉瓦坂の少し奇妙なX'mas
「無理です」
「送ってくよ」
「ストーカー」
「あんまり断ると夢に出ちゃうかも」
要ちゃんはガチめに嫌そうな顔で俺を睨む。ちょっと揶揄い過ぎた。
「ごめんて」
まあ要ちゃんの家の近くはもともと俺の実家があって、家族ぐるみの付き合いをしてたんだ。要ちゃんの家に近づけば近づくほど勘ぐる人間は減り、最早知り合いばかりの地元の商店街までたどり着いいたけど、時間の経過とともに要ちゃんの機嫌もマイナス一直線だから、イートインのあるケーキ屋にログインする。ここも俺の同級生の実家。
「何個でも頼んで」
「女子高生がケーキ何個もすすめちゃだめでしょ」
要ちゃん細いじゃん、と思ったけれど、何が地雷になるか最近は本当にわからない。俺の頭の中を読んだのか、要ちゃんはため息を吐く。
「バランスとかあるんですよ。まぁ、いいです。公理さんにはたまに助けてもらってるし。それでクリスマスっぽいイベントでしたっけ」
そう呟きつつ、要ちゃんはミルクティーをくるくるとスプーンでかき混ぜながらフルーツタルトに舌鼓を打っていた。
「そうそう。今さ、ケーキもいいなぁと思ったんだけどね、終業後の午前様でケーキはやばいよね。色々。俺は一刻も早く帰って寝たい」
「それなら安易にプレゼントは?」
「悪くはないけど物を渡して終わりも、味気ないかな。お年玉と変わんない。欲しいのはむしろ、クリスマスっていうイベント感?」
記念日だってただ渡されても、それどころじゃなく慌ただしい日常に埋もれて忘れてしまうだろう。
「サプライズの方がいいですか?」
「う」
その言葉と共に様々に訪れたトラブルが浮かぶ。髪の毛入ってたりさぁ。でも俺から従業員への方向ならイカレたことはしないと心に誓う。
「あんまり重くないならまぁ、サプライズでもいいけど」
「アドベントって知ってます?」
「カレンダーとかのやつ?」
「そう。一日ずつクリスマスに向けて皆でプレゼントを靴下に詰めるんです。駅前のHANDSに凄い大きいのを売ってるから。それをクリスマスの日に開けてみんなで分けるとか」
それはなんだかクリスマスへの期待が盛り上がっていくような、不吉な予感がチラチラ見えるような。
「送ってくよ」
「ストーカー」
「あんまり断ると夢に出ちゃうかも」
要ちゃんはガチめに嫌そうな顔で俺を睨む。ちょっと揶揄い過ぎた。
「ごめんて」
まあ要ちゃんの家の近くはもともと俺の実家があって、家族ぐるみの付き合いをしてたんだ。要ちゃんの家に近づけば近づくほど勘ぐる人間は減り、最早知り合いばかりの地元の商店街までたどり着いいたけど、時間の経過とともに要ちゃんの機嫌もマイナス一直線だから、イートインのあるケーキ屋にログインする。ここも俺の同級生の実家。
「何個でも頼んで」
「女子高生がケーキ何個もすすめちゃだめでしょ」
要ちゃん細いじゃん、と思ったけれど、何が地雷になるか最近は本当にわからない。俺の頭の中を読んだのか、要ちゃんはため息を吐く。
「バランスとかあるんですよ。まぁ、いいです。公理さんにはたまに助けてもらってるし。それでクリスマスっぽいイベントでしたっけ」
そう呟きつつ、要ちゃんはミルクティーをくるくるとスプーンでかき混ぜながらフルーツタルトに舌鼓を打っていた。
「そうそう。今さ、ケーキもいいなぁと思ったんだけどね、終業後の午前様でケーキはやばいよね。色々。俺は一刻も早く帰って寝たい」
「それなら安易にプレゼントは?」
「悪くはないけど物を渡して終わりも、味気ないかな。お年玉と変わんない。欲しいのはむしろ、クリスマスっていうイベント感?」
記念日だってただ渡されても、それどころじゃなく慌ただしい日常に埋もれて忘れてしまうだろう。
「サプライズの方がいいですか?」
「う」
その言葉と共に様々に訪れたトラブルが浮かぶ。髪の毛入ってたりさぁ。でも俺から従業員への方向ならイカレたことはしないと心に誓う。
「あんまり重くないならまぁ、サプライズでもいいけど」
「アドベントって知ってます?」
「カレンダーとかのやつ?」
「そう。一日ずつクリスマスに向けて皆でプレゼントを靴下に詰めるんです。駅前のHANDSに凄い大きいのを売ってるから。それをクリスマスの日に開けてみんなで分けるとか」
それはなんだかクリスマスへの期待が盛り上がっていくような、不吉な予感がチラチラ見えるような。