時田君と私の秘密の契約〜毎週金曜日の秘め事〜
 一樹は私のベッドの枕元まで来ると、「何かいっぱい買ってきちゃったけど、どれか食べる⁇」といってビニール袋から沢山食べ物を出し始めた。

 コンビニで買ってきたらしき食べ物たちは、パンとかおにぎりとかサラダとか、デザートにプリンまである。私は「買ってき過ぎ。」と言って一樹が買ってきた沢山の食べ物たちを前にクスッと笑ってしまった。

 「向日葵が俺の前で笑った顔初めて見たかも…。」

 ボソッと言って一樹が横を向いて照れている。一樹が徐に照れた顔をするなんて初めて見た気がしたから意外に感じてしまった。

 「私って一樹の前でそんなに笑わないかな⁇」

 自分でも自覚がないわけでもない。一樹の前だと私はいつも素直になれず、言葉を濁したり、ちゃんと顔を見て喋らなかったり、可愛くない事ばかりだ。

 「俺の前だといつも笑わないね。加原といる時はいつも大声で楽しそうに笑ってるのに…。」

 えっ、加原くん⁇なぜ加原くんが出てくるのだろう⁇私は分からなくて首を傾げた。

 「何で加原くんが出てくるの⁇」
  
 直球で聞いてしまった言葉に一樹はやっぱり言いたくなさそうに照れている。

 「加原とよく2人でランチに行って楽しそうに笑って話してるから、俺といるより加原といる方が楽しいんだろうなと思って…。」

 (……これはもしかしなくても一樹は加原くんに妬きもちを妬いている⁇……)

 ちょっと嬉しいかもと思った私は一樹の顔を真っ直ぐに見た。まさか妬いてくれるなんて思ってなかった私は思いがけない一樹の妬きもちに嬉しくて顔が綻んでしまう。

 「加原くんとペットといるみたいで懐いてくれてるし確かに楽しいけど、私は一樹といる方が安心するよ。一樹の胸の中で寝てるのが一番安眠できる。」
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