傲慢すぎる警視に衛られて愛される
川沿いの夜風は心地よかった。
屋台の明かりがいくつも並んで、出汁のいい香りが漂っている。
愛はカウンター席でラーメンの丼を両手で包みながら、一口すすった。
(おいしい。いい場所、見つけた)
朝からずっと忙しくしていたのと美憂の事で気が張っていたので、ひとり夜食を食べに本庁を出た。
疲れた身体に、温かいスープが染み渡る。
その時、隣にどかっと誰かが座った。
「逢坂さん!?」
逢坂は愛を一瞥してから店主に向かって言った。
「醤油ラーメン」
「あいよ。メンマ増し増しね」
逢坂が頷く。
「え、常連なんですか?」
「そうだ。なんでお前がここにいるんだよ。ここは俺の縄張りだ」
「お腹が空いちゃって。フラフラ歩いていたらいい香りがして」
逢坂が舌打ちした。
「いいじゃないですか。あなただけのラーメンじゃないでしょ」
「そりゃそうだ」
店主が豪快に笑いながら、メンマが山盛りに乗ったラーメンを逢坂の前に置いた。
「メンマ、好きなんですか」
「ここのメンマがおいしいんだよ」
愛は自分の丼のメンマを一口食べた。
「確かに……」
逢坂がラーメンを豪快にすする。
愛はそれをじっと見つめた。
「なんだよ」
「いえ。なんか逢坂さんのプライベートを知った気がしました」
「なんだ、それ」
「ラーメンが好き、メンマが好き」
「別にラーメンが好きなわけじゃない。ここは出てくるまでが早いんだよ」
店主がまた笑っている。
「素直じゃないですね」
「冷めるぞ」
愛はハッとしてラーメンに向き直った。
「食べながら聞け」
屋台の明かりがいくつも並んで、出汁のいい香りが漂っている。
愛はカウンター席でラーメンの丼を両手で包みながら、一口すすった。
(おいしい。いい場所、見つけた)
朝からずっと忙しくしていたのと美憂の事で気が張っていたので、ひとり夜食を食べに本庁を出た。
疲れた身体に、温かいスープが染み渡る。
その時、隣にどかっと誰かが座った。
「逢坂さん!?」
逢坂は愛を一瞥してから店主に向かって言った。
「醤油ラーメン」
「あいよ。メンマ増し増しね」
逢坂が頷く。
「え、常連なんですか?」
「そうだ。なんでお前がここにいるんだよ。ここは俺の縄張りだ」
「お腹が空いちゃって。フラフラ歩いていたらいい香りがして」
逢坂が舌打ちした。
「いいじゃないですか。あなただけのラーメンじゃないでしょ」
「そりゃそうだ」
店主が豪快に笑いながら、メンマが山盛りに乗ったラーメンを逢坂の前に置いた。
「メンマ、好きなんですか」
「ここのメンマがおいしいんだよ」
愛は自分の丼のメンマを一口食べた。
「確かに……」
逢坂がラーメンを豪快にすする。
愛はそれをじっと見つめた。
「なんだよ」
「いえ。なんか逢坂さんのプライベートを知った気がしました」
「なんだ、それ」
「ラーメンが好き、メンマが好き」
「別にラーメンが好きなわけじゃない。ここは出てくるまでが早いんだよ」
店主がまた笑っている。
「素直じゃないですね」
「冷めるぞ」
愛はハッとしてラーメンに向き直った。
「食べながら聞け」