傲慢すぎる警視に衛られて愛される
愛は信じられないという目で逢坂を見た。
「俺の邪魔だけはするなよ」
逢坂は貯金箱に30円いれて、マイコップなのか、陶器で出来た青いコップを手にする。そこにはリアルな狼の顔が描かれていた。
(また邪魔って……今日はよく邪魔者扱いされる日だわ。てか何!? 私がいったい、この人に何をするっていうのよ!)
愛は逢坂がコーヒーをついでいるところを見つめた。
その横顔はドキドキするほど綺麗で愛は余計にムカムカした。
(イケメンだからって何を言っても許されると思わないで!)
逢坂がコーヒーをつぎ、出て行こうとした時だった。
「おい、男!」
愛は仁王立ちで叫んだ。
逢坂は驚いてコーヒーをこぼす。
そして怪訝な表情で愛を見た。
「挨拶もろくに出来ない男に命令される筋合いはない!」
そう言って愛はどこぞの小さな探偵のように指さした。
逢坂は唖然とする。
「っぷ」
廊下から噴き出すような笑い声が聞こえてきて、愛と逢坂は一緒に振り返る。
愛が廊下を覗き込むと真理恵がお腹を抱えて笑っていた。
どうやら私たちのやり取りをずっと聞いていたようだ。
「ごめん、ごめん。今度こそ、お疲れさま。ハハハ、いいもの見れた!」
真理恵は豪快に笑いながら去って行った。
給湯室が沈黙に包まれる。
「おい」
逢坂の声に愛は振り返った。
(え?)
逢坂は不敵に笑っていた。
その微笑は綺麗さ上に冷徹で恐怖で愛の背筋は凍った。
(逃げなきゃ)
愛は咄嗟にそう思ったが、身体が動かない。
逢坂は愛にゆっくりと近づく。
とうとう目の前まで来ると逢坂は愛が想像しているよりも背が高く大きかった。
逢坂は屈みこみ、愛と目線を合わせる。
「さっきまでの威勢はどうした」
(怖い……)
「俺が怖いか?」
「い、いえ……」
「挨拶してほしいんだっけ?」
鼻がつくほど近づかれた。
(待って……このままだと唇が……)
愛は思わず逢坂の唇を見てしまう。
綺麗な形をしているそれに不覚にもドキドキしてしまう。
すると、その唇の片方が上がる。
驚いて愛が逢坂の目に視線を移した。
「俺がほしいって顔してるぞ」
愛はかっとなり、思わず逢坂を押した。
コーヒーが今度は盛大にこぼれた。
「ふざけないでください!」
愛は逃げるようにその場を立ち去った。
廊下を大股で歩く愛の顔は真っ赤だ。
(なんなの! あの人! 人のこと揶揄って! なんのつもりなの!)
頭の中は怒りでいっぱいだったが、体中が心臓になってしまったようにドキドキとしていた。
「俺の邪魔だけはするなよ」
逢坂は貯金箱に30円いれて、マイコップなのか、陶器で出来た青いコップを手にする。そこにはリアルな狼の顔が描かれていた。
(また邪魔って……今日はよく邪魔者扱いされる日だわ。てか何!? 私がいったい、この人に何をするっていうのよ!)
愛は逢坂がコーヒーをついでいるところを見つめた。
その横顔はドキドキするほど綺麗で愛は余計にムカムカした。
(イケメンだからって何を言っても許されると思わないで!)
逢坂がコーヒーをつぎ、出て行こうとした時だった。
「おい、男!」
愛は仁王立ちで叫んだ。
逢坂は驚いてコーヒーをこぼす。
そして怪訝な表情で愛を見た。
「挨拶もろくに出来ない男に命令される筋合いはない!」
そう言って愛はどこぞの小さな探偵のように指さした。
逢坂は唖然とする。
「っぷ」
廊下から噴き出すような笑い声が聞こえてきて、愛と逢坂は一緒に振り返る。
愛が廊下を覗き込むと真理恵がお腹を抱えて笑っていた。
どうやら私たちのやり取りをずっと聞いていたようだ。
「ごめん、ごめん。今度こそ、お疲れさま。ハハハ、いいもの見れた!」
真理恵は豪快に笑いながら去って行った。
給湯室が沈黙に包まれる。
「おい」
逢坂の声に愛は振り返った。
(え?)
逢坂は不敵に笑っていた。
その微笑は綺麗さ上に冷徹で恐怖で愛の背筋は凍った。
(逃げなきゃ)
愛は咄嗟にそう思ったが、身体が動かない。
逢坂は愛にゆっくりと近づく。
とうとう目の前まで来ると逢坂は愛が想像しているよりも背が高く大きかった。
逢坂は屈みこみ、愛と目線を合わせる。
「さっきまでの威勢はどうした」
(怖い……)
「俺が怖いか?」
「い、いえ……」
「挨拶してほしいんだっけ?」
鼻がつくほど近づかれた。
(待って……このままだと唇が……)
愛は思わず逢坂の唇を見てしまう。
綺麗な形をしているそれに不覚にもドキドキしてしまう。
すると、その唇の片方が上がる。
驚いて愛が逢坂の目に視線を移した。
「俺がほしいって顔してるぞ」
愛はかっとなり、思わず逢坂を押した。
コーヒーが今度は盛大にこぼれた。
「ふざけないでください!」
愛は逃げるようにその場を立ち去った。
廊下を大股で歩く愛の顔は真っ赤だ。
(なんなの! あの人! 人のこと揶揄って! なんのつもりなの!)
頭の中は怒りでいっぱいだったが、体中が心臓になってしまったようにドキドキとしていた。