傲慢すぎる警視に衛られて愛される
「はい。どうぞ~」


真理恵が明るく答えた。


(ほんと真理恵さんのこういうところが安心できる)


ドアがゆっくりと開く。

愛は鏡から視線を外し入り口の方へ目を向けた。

そして固まった。


「え?」


愛は立ち上がりかけ、ドレスの裾に足を取られそうになりながら踏みとどまった。


「逢坂さん!? 何なんですか、その恰好」


逢坂はタキシードを着ていた。

黒のジャケットにシルクのラペル。

白いシャツに蝶ネクタイ。

不機嫌そうに腕を組んだその姿は、あまりにも様になっていて、あまりにも場違いで、愛はその後の言葉を失った。


「しらねーよ」
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