傲慢すぎる警視に衛られて愛される
中田の手が愛の肩に触れた。
愛はびくっとする。

「可愛い」


中田の声が、耳元で響く。


「そんなにビクビクしちゃって。君のそういう姿をもう一度見たかったんだ。ずっと、夢見ていたんだよ」


愛は中田に背を向けた。

逃げたのではない。

ベールで顔を隠したままだけど、これ以上、顔を覗かれるわけにはいかなかったからだ。

次の瞬間、背中から腕が回ってきた。

中田が、後ろから愛を抱きしめていた。


「っ!」

(落ち着け)


愛は奥歯を噛んだ。

全身の筋肉が強張る。


(逃げたい。叫びたい)


でも今は、まだだめだ。
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